「薬食同源」は古代中国の言葉なのか|食治・本草・薬膳の歴史
「薬食同源」は、古代中国から伝わる言葉として紹介されることがあります。食べ物と薬は同じ源を持ち、毎日の食事が健康をつくる。意味だけを見れば、中国医学の長い歴史をよく表しているように思えます。 しかし、『黄帝内経』『神農本 […]
紫蘇|赤紫蘇と青紫蘇は、なぜ食と薬の境目にあるのか
梅干しを赤く染める赤紫蘇。刺身や冷ややっこに添える青紫蘇。乾燥して漢方処方へ入れば、蘇葉と呼ばれます。 スーパーでは野菜売り場にあり、薬局方では生薬として規格が定められている。同じ植物がこれほど自然に食と薬の間を行き来す […]
陳皮|捨てられるミカンの皮は、なぜ薬になったのか
ミカンを食べれば、最後に残るのは皮です。現代なら生ごみとして捨てられることも多いこの部分を、人々は乾燥させ、香辛料や菓子、茶、そして薬として使ってきました。 中国で「陳皮」と呼ばれたのは、主にマンダリン類の成熟した果皮で […]
生姜|生と乾燥で、なぜ使い方が変わるのか
すりおろして薬味にし、薄切りを甘酢へ漬け、乾燥粉末を菓子や飲み物へ加える。生姜は、台所の食材であると同時に、インド、中国、日本、イスラム世界を行き来してきた薬草でもあります。 しかし、同じショウガの根茎でも、生のまま使う […]
医師は患者の何を見ていたのか|脈・舌・尿・顔色の医学史
血液検査も、レントゲンも、体温計もなかった時代、医師は何を手がかりに病を見分けたのでしょうか。 手首へ指を置き、顔と舌の色を見る。尿を透明な器へ取り、食欲、眠り、汗、便、痛みの変化を聞く。古い医学で診察の中心にあったのは […]
人はなぜ病むと考えたか|6つの医療文明が見た身体と世界
人は、なぜ病むのでしょうか。 感染、遺伝、外傷、生活習慣。現代医学は、病の原因を検査と研究によって細かく分けてきました。しかし、顕微鏡も血液検査もなかった時代、人々は身体に起きる変化を、季節、食事、土地、行い、清浄、目に […]
古代人も筋力低下を恐れていた?|中国・インド・ギリシャの老いと運動
立ち上がるのに時間がかかる。以前ほど遠くまで歩けない。重いものを持てず、日々の仕事がつらくなる。こうした身体の変化は、現代だけの悩みではありません。 古代インド、中国、ギリシャの医学書にも、年齢とともに力が衰え、動作が鈍 […]
身体の均衡をどう考えたか|インド・中国・ギリシャの比較
健康とは、身体の中にあるものが、すべて同じ量になることでしょうか。 古代インド、中国、ギリシャの医学を読むと、いずれも健康を「均衡」や「調和」に近い状態として説明しているように見えます。インドにはヴァータ・ピッタ・カパと […]
粥の医療史|弱った身体に、なぜ穀物と水だったのか
食べる力が落ちたとき、人は何を口にしてきたのでしょうか。古代インドでは米を水で煮て濃さを分け、中国では薬を服用したあとに熱い稀粥をすすり、古代ギリシャでは大麦を煮たプティサネーが急性病の食事として論じられました。 材料と […]
甘草とは|インド・中国・ギリシャをつないだ甘い根
古代インド、中国、ギリシャ。遠く離れた三つの医療文化に、同じような「甘い根」が登場します。日本で甘草、英語でリコリスと呼ばれる、マメ科カンゾウ属の植物です。 甘草は、強い薬草をまとめる脇役として、喉や胃をいたわる素材とし […]









