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KNOWLEDGE HUB

食と養生

食・養生・身体をめぐる身近な疑問を、歴史資料と現代研究から読み解きます。

消えかけた灯火と寝台、夜明け前の光で昔の睡眠時間を表した概念的な室内画

2026.09.19

昔の人は何時間寝ていたのか|「8時間睡眠」と二度寝の通説を検証する

電灯のない時代、人は日が沈めば床に入り、日の出まで長く眠っていた。あるいは、夜中にいったん起き、「第一の眠り」と「第二の眠り」に分けて寝ていた――。昔の睡眠には、こうした説明がよく付きまといます。 しかし、「昔」とは古代…

竹簡を思わせる細い木片、水を入れる素焼きの器、布を、柔らかな朝の光の中に配置した養生の概念イラスト

2026.09.18

古代中国の一日|朝の手入れから眠りまで、季節で変わる養生

朝、起きて身体を清め、口や歯を手入れする。その後に歩き、水を飲む。中国の前漢時代の墓から出土した『引書(いんしょ)』には、こうした朝の過ごし方が記されています。 一方、『黄帝内経・素問』の冬の養生には、早く床に入り、遅め…

レモンと豚肉・豆・玄米を置いた食卓で、クエン酸とビタミンB1を考える静物画

2026.09.16

クエン酸・ビタミンB1は乳酸対策になる?|代謝を支えることと筋力改善の違い

疲れたときは、酸っぱい飲み物を選ぶ。糖をエネルギーに変えるには、ビタミンB1がよい。こうした説明を見かけると、クエン酸やビタミンB1で乳酸を減らせるのでは、と考えたくなります。 結論からいうと、ビタミンB1の不足を補うこ…

歩行靴とタオル、ガラスの水差しが柔らかな光の中に並ぶ、運動と休息の概念的な静物画

2026.09.15

乳酸は筋肉の敵なのか|運動で増える乳酸と、処理できず蓄積する乳酸

「乳酸が筋力低下に関わる」と聞けば、運動で乳酸を増やしてよいのか、気になるかもしれません。一方で、乳酸は身体が使うエネルギー源でもあります。 この二つは、乳酸を「よい物質」「悪い物質」に分けるだけでは理解できません。どこ…

木の椅子と歩行靴、身体の内部を考えるための図譜を置いた静かな室内の概念画

2026.09.14

乳酸とサルコペニア|肝臓と筋肉の連携から見えた筋力低下の新しい仕組み

椅子から立つのが少し大変になった。以前のように荷物を持てなくなった。筋力の衰えを考えるとき、私たちはまず、脚や腕の筋肉に目を向けます。 では、筋肉の外では何が起きているのでしょうか。 2026年の研究は、肝臓と筋肉の乳酸…

パンとナツメヤシの実、小さな陶器の皿を配置した、食事と間食を考えるための概念的な静物画

2026.09.13

昔の人は本当に1日2食だったのか|間食と暮らしから読み直す食事の歴史

「昔の人は一日二食だった」。食事の歴史を調べると、よく出会う説明です。日本では、中世までの二食から、近世に三食が広がったという大きな流れが紹介されています。 ただ、その「二食」は何を数えたのでしょうか。朝夕の主な食事だけ…

水差し、細い木の枝、油の小鉢、穀物、閉じた写本を朝夕の光でつないだ、インドの養生を表す概念的な静物画

2026.09.12

古代インドの一日|医学書が説いた、朝の手入れから夜の休息まで

朝、歯を清めるために手に取るのは、先を柔らかくした木の枝。インドの医学書『アシュターンガ・フリダヤ』には、起床に続く身体の手入れとして、こうした習慣が記されています。歯肉を傷つけないように、という注意も添えられています。…

古代インド、中国、ギリシャの生活養生を象徴する器、穀物、写本、運動具を三つの領域に配した概念的な静物

2026.09.11

古代人はどうやって健康を守ったのか|インド・中国・ギリシャの養生を比べる

古代の医学書には、病人へ与える薬だけでなく、健康な日に何を食べ、いつ動き、どう眠り、季節の変化にどう応じるかが繰り返し書かれています。 古代インドの『チャラカ・サンヒター』、中国の『黄帝内経』、ギリシャのヒポクラテス文書…

生成りの紙面に開いた江戸期の和綴じ本、膳、湯呑み、庭へ続く履物を配した食後養生を象徴する静物

2026.09.09

食後は歩く?休む?|『養生訓』と現代研究から考える食後の過ごし方

江戸時代の養生書『養生訓』には、食後には数百歩ほど歩くよう勧める一節があります。食べた後は動かず、消化のために休んだ方がよいと思っている人には、少し意外な助言かもしれません。 ところが同じ書物を読み進めると、食後の力仕事…

鎌倉時代の巻物を中心に、粉末茶の茶碗、桑の葉と枝を配した『喫茶養生記』を表す静物画

2026.09.05

『喫茶養生記』はなぜ茶と桑の本だったのか|栄西が宋から持ち帰った養生

『喫茶養生記』という書名から思い浮かぶのは、一服の茶かもしれません。鎌倉時代の僧・栄西が、茶を養生の「仙薬」と称え、その飲み方と効用を日本へ伝えた書として知られています。 ところが全二巻を開くと、上巻の中心は茶である一方…