陳皮|捨てられるミカンの皮は、なぜ薬になったのか
ミカンを食べれば、最後に残るのは皮です。現代なら生ごみとして捨てられることも多いこの部分を、人々は乾燥させ、香辛料や菓子、茶、そして薬として使ってきました。 中国で「陳皮」と呼ばれたのは、主にマンダリン類の成熟した果皮で […]
生姜|生と乾燥で、なぜ使い方が変わるのか
すりおろして薬味にし、薄切りを甘酢へ漬け、乾燥粉末を菓子や飲み物へ加える。生姜は、台所の食材であると同時に、インド、中国、日本、イスラム世界を行き来してきた薬草でもあります。 しかし、同じショウガの根茎でも、生のまま使う […]
シナモンとは|中国・インド・ペルシャを渡った香りの樹皮
菓子やチャイに甘い香りを添えるシナモンは、もともと木の皮です。クスノキ科ニッケイ属の樹皮をはぎ、乾燥させると、見慣れた棒状のスパイスになります。 しかし、「シナモン」という名で流通するものは一種類ではありません。スリラン […]
甘草とは|インド・中国・ギリシャをつないだ甘い根
古代インド、中国、ギリシャ。遠く離れた三つの医療文化に、同じような「甘い根」が登場します。日本で甘草、英語でリコリスと呼ばれる、マメ科カンゾウ属の植物です。 甘草は、強い薬草をまとめる脇役として、喉や胃をいたわる素材とし […]
ドクダミ|「十薬」は、本当に十の薬効を意味するのか
梅雨どきの塀際に、白い十字形を浮かべるドクダミ。花びらのように見える四枚は、じつは花ではなく総苞片です。中央の淡黄色の穂に、花弁も萼もない小さな花が集まっています。 葉をちぎれば、魚や香辛料にもたとえられる強いにおいが立 […]
ローズマリー|「記憶のハーブ」は、どこまで研究で確かめられたのか
肉やじゃがいもを焼くとき、ローズマリーの小枝を一本添える。熱が入ると、針のような葉から樹脂を思わせる鋭い香りが立ち上がります。 この植物は、ヨーロッパで「記憶」や「追憶」の象徴にもなりました。シェイクスピアの『ハムレット […]
ヨモギ|なぜ食べる草が、灸の『もぐさ』になったのか
春の野に出たヨモギは、草餅や団子の色と香りになります。少し育った葉と枝先は、生薬名で「艾葉(ガイヨウ)」。さらに葉を乾かし、砕き、ふるい、風を当てて葉肉を取り除くと、淡い黄白色の「もぐさ」が残ります。 三つは同じ植物から […]






